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アガベ ユタエンシス|エボリスピナ(陽炎・短葉型)

アガベ ユタエンシス|エボリスピナの正面画像

Agave utahensis eborispina

Agave utahensis eborispina

PLANTS DATA

学名:Agave utahensis eborispina

和名:アガベ ユタエンシス|エボリスピナ

科名:キジカクシ科(クサスギカズラ科)

属名:Agabe(アガベ)

種名:エボリスピナ(陽炎・短葉型)

形態:多年草

耐寒性:★★★★☆

耐暑性:★★☆☆☆

自生地(分布):アメリカ・カリフォルニア州

最大サイズ:30〜40cm

育成難易度:★★★☆☆(やや育てやすい品種)

入手率:★★☆☆☆

害虫・病気:カイガラムシ

治療薬剤:オルトラン・スミチオン・カルホス・冬期は石灰硫黄合剤

価格帯:★★☆☆☆(子株:10,000円前後)(親株:30,000円〜150,000円前後)

NURTURING

●植物詳細|エボリスピナは、アガベ・ユタエンシスの地域変異種の一つであり、アメリカ・カリフォルニア州ノパ山脈が原産地となります。

こちらのコレクション株は陽炎(かげろう)と言われるタイプで、先端の棘がウネウネとねじれているタイプになり、通常のエボリスピナより葉が短い短葉型となっています。エボリスピナの葉は枯れるとオレンジ色になり、枯れた後も丈夫で長期間朽ち果てません。好みによりますが、淡いグリーン色の葉と枯れ葉のオレンジ色のコントラストが非常に美しく、敢えて枯れ葉は抜かない方が映えます。

エボリスピナとは現地の表現で「アイボリー色のトゲ」という意味で、この種の特徴である葉の先端のアイボリー色の棘から名づけられています。棘を水に濡らすとアイボリー色から黒色に変化します。今現在、当時に比べ大分流通量は多くはなりましたが、まだまだ日本では希少な植物です。

● 水やり|頻繁に水を与えるのではなく、一度に沢山の水をあげたら、しばらく水は与えず、鉢の土がカラカラに乾いたら、またタップリと水をあげるとよく育ちます。アガベの中でも特に高温多湿を苦手とする品種のため、水を頻繁にあげたり、常に土が長期間湿っていると元気をなくしますので、日当たりと風通しのよい場所で乾かしぎみに管理して育てます。逆に乾燥気味の方が調子を悪くする事が少ないです。アガベの中では比較的寒さには強い品種となりますが、冬場は成長が鈍くなるので、水やりの頻度を少なくしましょう。日当たりと風通しのよい場所で乾かしぎみに管理して育てます。

● 用土|水はけの良い土が理想です。自分で土をブレンドし作らないのであれば、一番簡単な【サボテン・多肉植物の土】を購入し、鉢にあまりギュウギュウに土を詰め込まず植え替えるとよく育ちます。化粧土は無菌の赤玉土(超硬質)か見た目を引き締めるなら富士砂がオススメです。

● 植え替え|真夏よりも、春〜夏の間・秋〜冬になるまでの間に成長を感じるような気がします。秋になり鉢が窮屈そうであれば早めに大きな鉢に植え替えしましょう。冬場の休眠期にあまり動かすと調子を崩すので、寒くなる前にゆとりのあるサイズの鉢に植え替えるのが理想的です。

● 増やし方|【株分け】が可能な品種です。気温が上昇してくると、親株の脇から子株が出てきます。親株に着いている方が子株は成長しやすいので、ある程度大きくなったら親株ごと土から出してみましょう。ある程度大きくなっていれば子株からも根が生えています。根が無いうちに切り離す場合は、ある程度の育成知識が無いと枯らしてしまう場合があるのでご注意ください。親株と子株を両手で持ち軽く引っ張ると外れます。外れない場合はカッター等で切り落としますが、十分に切断面を乾燥させてから土に戻しましょう。切断面が乾燥する前に植え込むと腐る原因となります。あまりにも長い期間親株と子株を株分けせずにいると、窮屈になり親株の葉が変形し見栄えが悪くなるので頃合いをみて株分けしましょう。